発熱対策

寿命を延ばす発熱対策

最近の高密度化・高速化・高性能化されたPCでは、廃熱処理が重要です。

よくある例:ハードディスクの熱暴走
>先ほど間違い探しをしてる途中にPCがフリーズしました。と、ここまではよくあるんですが
>いつものようにリセット押すと・・・おや、画面が真っ暗なまま動きませんよ・・・
>最近調子悪かったんで本気で終わったーっと思いました。
>どーにかならねーもんかと、PCのフタ開けて息フーフーやりまくってたら直りやがりました。
>息フーフーって偉大ですね。
(CPUの熱暴走は、再起動した時点でファンが最大で回るので、少し回復します)

ハードディスクの寿命は、使用時間ではなくて、通常使用時の発熱温度で決まります。 デスクトップ:45℃・ノート:48℃を常に超えている場合、急に物理的に壊れる確率が はね上がります。

特に7200rpm以上のハードディスクの場合、HD用クーラーを増設すべき。 (デフラグしすぎがいけないのは、デフラグ時に高熱状態が続くからです)

HDD temperature meter 1.00 build 34 (RC8) with report tool

解凍して、Dtemp.exe のショートカットを作って、スタートアップに入れておきましょう。 S.M.A.R.T.機能も付いてますので、ハードディスク不具合予測警告も出してくれます。 (BIOSで、S.M.A.R.T.をEnableにしておきましょう。通常はDisableになってます)

気を付けていても、ハードディスク・クラッシュ、ウイルス、設定の変更等で動かなくなるので、 データのバックアップは考えましょう。以下のHPを参考にして下さい。

重要なデータはここにある

もし、クリーンインストールする場合は、以下のHPを参考にして下さい。 私が仕事でやってることを、解りやすく解説しています。

不死身のパソコン術

発熱対策2:掃除

廃熱処理の為に、たまにはファン・ヒートシンク・空気取り入れ口の掃除もしましょう。 使用環境によりますが、特にCPU周りはホコリが積もっていて、廃熱性能が落ちてます。 忘れがちなのが、電源ファン。掃除すれば、騒音も軽減されます。

この時に便利なのが「エアダスター」(商品名はメーカーによって違います) (ガスがたくさん入っていて、高圧でホコリを吹き飛ばすもの。LPガスはダメ) 掃除には綿棒などで、ひっかかってる綿ホコリを軽くどかしてから、エアダスターで吹くだけ。

車内・エンジンルームの掃除や、家庭内の掃除でも重宝しますので、ぜひ大容量の ものを買って下さい。値段は最も安いもので構いませんが、安物は生ガスが出て来ます。 (生ガスとは、気化されてない液体で出て来た状態。当然、圧力低いし、勿体ない)

あ、そうそう。PC内部に手を入れる場合、コンセントを抜いておくことを忘れずに。

発熱対策3:ノートPCの場合

ノートPCは、廃熱に不利な構造をしています。 後ろや横から熱風が出て来ますが、それはCPUの熱であって、 ハードディスクの熱は、どのメーカーも本体に逃がす構造になっています。 キーボードや全体が熱くなるのは、だいたいハードディスクの発熱が原因。

対策は、ノートの構造によりますが、だいたいハードディスクは底面に板1枚の場所。 底面に足が付いていて、少し放熱出来るように感じますが、実際は無理。

そこで、割り箸などを本体の両端に敷いて、風が通るようにしてみましょう。 底面が1cm以上空けばベスト。(本体が不安定にならないように工夫しましょう)

Dtempで温度を計測してから実行すると、効果が判りやすいです。 なかなか温度が下がらない場合は、試しに扇風機で底面に風を通してみましょう。

この対策法は、CPU冷却用の空気取り入れ口が底面にあるノートの場合、 相乗効果を期待できます。

ノートの下に敷くノート用クーラーも発売されてますが、けっこう値段が高い。 (ファンが付いてるから、扇風機が不要で便利ですけどね) (「ノート用クーラー」で検索すると、どんな商品か分かります)

ダイソーすのこを敷いてる人もいましたが、ハードディスク部分と板が接地していたので 本末転倒でしたが、アイデアとしては感心しました。(すのこをひっくり返すように指示) 皆さんも工夫してみましょう。