ビデオの負担を減らす
まちがい探しは、GWのような3D(3次元)ゲームなみにビデオ性能を要求するようです。 きれいな写真が次々と表示されるせいでしょう。
メーカー製パソコンの場合、CM料とデザイン優先で、販売価格を下げる為、 中の部品は廉価版のことが多い。というか、それが当たり前の状態です。 それで最も被害の大きいのが、ビデオ(グラフィック)処理性能です。 (CPUは、はっきり○MHzと数値が出るので分かりやすい)
特に使用者の多いと思われる98・98SE・Meの場合、 使われているビデオは、ほとんどi810・i815・SiS630などのチップセット内蔵グラフィックです。 GeForceやRADEONなどの高性能増設ビデオカードは、高級機にしか付いていません。
AGPスロットやPCIスロットが空いてる場合、ビデオカードを買って来て増設するのが 最も簡単で、最も効果が出ます。しかし、ノートPCには無理。(この項目は後述します)
以下、誰でも簡単に、ビデオ処理の負担を減らす方法を教えます。 ポイントは、『デスクトップを簡素にすること!』 デスクトップのデザインは、各自の好みで自由にして下さって構わないのですが、 今から心を鬼にして、ハンゲ専用の状態に変更します。
ビデオ負荷軽減(XP)
Windows XP でこの手順を実行すると、追加された視覚効果を無効にして、 パフォーマンスを最優先することができます。また、「Luna (ルナ)」と言われる XP専用視覚スタイルを無効にすることで、Windows2000と同程度軽快に 動作することが期待できます。
その前に、「復元ポイント」を作っておきましょう。
[スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[システムの復元] 「システムの復元」画面で、「復元ポイントの作成」を選択し、[次へ]ボタンをクリック。 「復元ポイントの説明」に「視覚効果無効直前」等と好みで入力し、[作成]ボタンを クリックし、[閉じる]ボタンで「システムの復元」画面を閉じればOK。
(何か新しいソフトを入れる前、設定を変更する前は、復元ポイントを作りましょう)
視覚効果を無効
- [マイコンピュータ]を右クリック→[プロパティ]→[システムのプロパティ]画面を起動します。
- [詳細設定]タブ→[パフォーマンス]項目の[設定]ボタンをクリック。
- [視覚効果]タブで、「パフォーマンス優先」を選択してして「OK」→「OK」をクリックします。 (チェックボックスでそれぞれの視覚効果オプションを有効/無効にすることもできます) (その際は、「カスタム」が自動選択されます)(見た目は2000の画面になります)
XPスタイルを無効化
(完全ではなく、起動・終了時は有効)
- デスクトップの何も無い所を右クリック→[プロパティ]をクリックします。
- [テーマ]タブの「テーマ」項目で、「Windows クラシック」を選択→[OK]ボタンクリック。
XPスタイルを完全に無効化
(お勧めしません)
上の手順のあと、復元ポイントを別に作成してから、 [スタート]→[ファイル名を指定して実行]→「services.msc」と入力→[OK]ボタンクリック。
「サービス」画面が起動、下の方にスクロールさせ「Themes」サービスをダブルクリックし、 「スタートアップの種類」項目で[無効]を選択、「サービスの状態」項目で[停止]ボタンを 押して[OK]をクリックして閉じてから、再起動すれば完了。
画面のプロパティ
98SEを基準に説明します。(他のWinは表現は違うかも)
画面(デスクトップ)の何も無い所で右クリック→プロパティ
「背景」タブ
- 「壁紙」で、「なし」を選択して、「適用」ボタンをクリック
「スクリーンセーバー」タブ
- 「スクリーンセーバー」で、「なし」を選択。
- 「ディスプレイの省電力機能」の「設定」ボタンをクリック。 「モニタの電源を切る」を10分程度(好み)に指定して、「OK」ボタンをクリックして戻る。 「適用」ボタンをクリックして、次。
「デザイン」タブ
- 壁紙がなくなって眩しくなってると思うので、心を鬼にしてデスクトップの色を「黒」にして (暗色系の色ならOK。ゲーム中はデスクトップ見えないし、目に優しいですよ) (私は緑色で明度を下げて設定しています) 「適用」ボタンをクリックして、次。
「効果」タブ
- ・「視覚効果」の全ての項目のチェックを外して、「適用」ボタンをクリックして、次。 (「再起動する必要がある」との警告が出た場合、「はい」を押して進む)
「Web」タブ
- 「Active Desktop を Web ページとして表示」のチェックを外す。 「適用」ボタンをクリックして、次。
「設定」タブ
- 「色」を「High Color (16ビット)」を選択して、「適用」ボタンをクリック。 (256色にすると軽くなるが、ゲームできない)
- 「画面の領域」を「1024x768」で問題ないが、 ゲーム専用と考える場合、「800x600」を選択するのがベスト。 (多少面倒ですが、ゲームと仕事で切り替えると良いでしょう) (画面のリフレッシュ・レートは、数字が小さい(60Hz)方がビデオの負担が減る) 設定を変更したら、「適用」ボタンをクリックして、次。 「詳細」ボタンをクリック
- 「互換性」の項目で、「再起動しないで新しい色の設定を適用する」を選択して、 「OK」ボタンを押して、前の画面に戻る。
「OK」ボタンを押して、「画面のプロパティ」ウィンドウを閉じる。
「再起動する必要がある」との警告が出ていた場合、再起動すると設定が適用される。
ちなみに、最近のGeForceやRADEONなどの高性能3Dビデオカードを増設している場合、 この「設定」タブでの「色数」を減らすと、逆に遅くなることがあります。 それは、「32bit TrueColor (Full Color)」で動くことを前提に設計されている為です。
デスクトップの掃除
デスクトップにアイコンがいくつありますか?多いほどビデオ処理に負担をかけます。
デスクトップは一枚の絵に見えますが、1秒間に60回書き換えています。 シンプルな絵を書いた場合、多色の複雑な絵を描いた場合、どちらがきついか分かりますね?
というわけで、必要最低限のアイコン以外は、全て移動か削除します。 XPの場合は、アイコンを一つも置かないという設定も出来ますが、 通常、「マイコンピュータ」「マイドキュメント」「ネットワークコンピュータ」「ごみ箱」の4つ以外は、 全て移動・削除の対象になります。(98SEの場合)
この解説は、処理速度の改善がテーマすが、どうしても必要な場合、 上記の4つを含めて1列くらいなら良いでしょう。 (スタートメニューを編集すれば、デスクトップに置かなくてもかなり快適になりますよ)
まず、ショートカット以外のデータファイルは、全て「マイドキュメント」に移動します。 デスクトップに置きっぱなしのファイルをネットに流してしまうウィルスもあるので、 マイドキュメント以外の場所にデータファイルを置くのは良い習慣とは言えませんね。 (マイドキュメントに全て保存する習慣があれば、バックアップもラクです)
実行ファイルや解凍したあとのフォルダなども、とりあえずマイドキュメントに移動します。 (本当は、マイコンピュータから新しいフォルダを作って移動すべきです) (実行ファイルが使われている場合は、移動しようとすると警告がでます。 仕方ないので、そのまま置いておきましょう)
ショートカットの整理は、スタートメニューからコピーしたものは、全て削除。 そうでないものは、スタートメニューに移動します。左下の「スタート」ボタンの上で右クリック→「エクスプローラー」または「開く」 これがスタートメニューの正体です。ショートカットの集まってるフォルダですね。 あとで整理し直すとして、とりあえず、ここにデスクトップのショートカットを移動します。 終わったら、ウィンドウを閉じます。
メーカー製パソコンの場合、スタートメニューにたくさんのフォルダとアイコンがありますね。 実は、これも最適化の対象となり、リソースが増えます。ちょっと面倒なので後述します。
これで、ビデオ処理の負担軽減作戦は終わりです。あと2つです。